光町こども療育センターのグランドオープン 社会福祉法人広島市社会福祉事業団 副理事長 橋場 聡子

 先ごろ、光町のこども療育センターの建替え工事について、完成が令和6年3月になることが広島市から発表されました。利用者の皆様にはご不便をおかけする期間が延びてしまい、申し訳ありません。

 

 完成後には、育成園と山彦園が光町に戻ってくるとともに、心身障害者福祉センターのデイサービスが移転する予定であることは、皆様ご承知のとおりです。日に日に立ち上がっていく工事現場を見ながら、私たちも完成を心待ちにしています。
 こうした中、新施設のグランドオープンに合わせて、支援も充実できるよう検討を進めています。

 

 その一つが、2歳から就学前の発達障害のあるお子さんを対象とした通園クラス「なないろ」の開設です。このクラスでは、年齢や課題に合わせた少人数のグループを編成し、保育士を中心に言語聴覚士や作業療法士、心理療法士が週1回6か月間、集団療育や個別療育を実施する予定です。

 

 また、障害者デイサービス(生活介護)は、新たな施設、設備での運営を開始するだけでなく、長年の懸案である隔日通所の解消や定員増について、段階的に進めるよう、関係部署との協議を進めています。

 

 現在、国において、児童発達支援センターの役割・機能の強化が検討されています。広島市社会福祉事業団としては、こうした国の動向等を把握するとともに、新施設の完成を弾みとして、障害者の重度・高齢化への対応や、医療的ケアが必要な方への支援、他の事業所との連携等、障害のある方やご家族のニーズを捉え、広島市の障害児者支援の中核施設としての役割を、一層果たしていきたいと考えています。