社会福祉法人広島県リハビリテーション協会 「ときわ呉」の紹介 重症心身障害児者医療福祉センターときわ呉 事務長 湯淺 英治

ごあいさつ

社会福祉法人 広島県リハビリテーション協会

重症心身障害児・者医療福祉センター「ときわ呉」

施設長  岡崎 富男

 

 「ときわ呉」という施設は来年2月で創設十周年を迎えます。呉医療圏の重症心身障害児の拠点になるよう、当時の呉市長さんのご後援を得て、保護者の並々ならぬ熱意を基にやっと設立することが出来ました。

 現在、10年の歳月を経てようやく体制が整ってまいりました。しかし、まだまだこれから地域の在宅医療的ケア児の拠点になりうる様、更なる発展を目指して行きたいと考えています。その為には施設設備の更なる充実と職員のスキルアップを図って行かなければなりません。

 皆様のご協力とご支援を宜しくお願い致します。

 

 


 

 

 「ときわ呉」は、平成24年2月1日に、重症心身障害児者へのサービスが届きにくいといわれていた呉市を中心とし、県南部の島しょ部を含む地域を対象として、法律上、最後の重症心身障害児施設として開設されました。

 ときわ呉では、「恕の心、和の心、誠の心」を理念とし、常に思いやりの心で療育を行い、和気あいあいとした環境を作り出し、安心していただける誠実な心で接するよう心がけています。

 入所部門の定員は52人で、2歳から67歳までの方が入所しておられ、大島の分類では1が35人、2~4が14人、5~が3人となっており、超重症児者が14人、準超重症児者が9人となっています。

 地域支援部門では、在宅への支援を重視し、地域のセーフティネット機能を果たすため、短期入所や通所部門に力を入れていますが、ご利用希望が重複し、8名定員で運用している短期入所ではご要望どおりにご利用いただけなかったり、15名定員で運用している通所部門は、送迎の関係等でご希望に添えないといった状況があり、施設としては今後の課題になっています。

 ときわ呉は、同様の施設としては平均年齢が低い状態ですが、開設後9年目を迎え、高齢化、重度化が進んで来ており、医療的ケアの一層の充実を図るとともに、日常生活での活動場面の拡充に努めています。

 施設規模としては小規模であり、施設だけでは出来ないこともありますが、関係施設や機関と連携し、お互いに補填し合って、よりよい療育を目指して活動して行きます。

 

(2021年2月発行「Circle of Smiles」掲載)

 

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