広島口腔保健センター 広島口腔保健センター歯科医師

 広島口腔保健センターは、昨年1月に二葉の里に移転し早1年が過ぎました。この広島口腔保健センターは広島県歯科医師会が管理運営を行っており、新センター設置にあたり、一般的な歯科治療だけでなく、麻酔管理下での歯科治療ができる設備を導入し、歯科医療サービス提供困難者の方(近くの歯医者さんで歯科治療を受けるのが困難な方、具体的には知的障害・身体障害・精神障害のある方や、歯科恐怖症の方、嘔吐反射などの異常絞扼反射のある方、埋伏歯抜歯など侵襲の大きい治療が必要な方、認知症のため落ち着いて治療が受けられない方など)を対象とし、安心安全な歯科医療を提供するための拠点として週5日(水曜・日祝日休診)診療を行っています。また、月に1~2回、飲み込みがうまくできない方への摂食外来や必要に応じて嚥下造影検査や嚥下内視鏡検査が実施できる設備も整っています。
 

  どのような治療方法が必要かは、お口の中の状況だけでなく、全身状態や支援者の方の通院負担などの生活環境など、さまざまな面から考慮し、また治療後の口腔衛生管理をどのように行っていくかも含めて患者さん・ご家族・支援者の方とも十分に話し合って検討していきます。治療や口腔ケアに慣れるためのトレーニングもそれぞれの患者さんに合わせた方法を提案していきます。
 

  また初めての来院時もなるべくストレスなく受診していただけるよう、来院前には電話問診にて苦手なことやどんなことで歯科受診時に困っているかをお聞きして、その人に合った環境を提供できるように配慮しております。そのため、電話予約制とさせていただいております。当センターに受診を希望される方はお気軽にお問い合わせください。

 

絵カードを使ってのトレーニングの様子