舟入市民病院でのメディカルショートステイ開始後の1年を振り返って 広島市立病院機構理事長 影本正之

  舟入市民病院にメディカルショートステイ、いわゆるレスパイトのベッドを設置して1年が過ぎました。現在、広島県、広島市の障害者施設は少なく、特に人工呼吸器が必要な子供が入所できる施設は限られています。このような体制の中で、平成26年1月の広島市議会での山路英男議員の質問がきっかけとなり、広島市立病院の中へレスパイトベッドを設置する動きが始まりました。

  広島市立病院機構の山本正己事務局長(現:広島市社会福祉事業団副理事長)が中心となって、当初は広島市民病院への設置が検討されましたが、最終的には広島市における小児の救急医療の拠点として歴史があり、設備、スタッフともに充実している舟入市民病院に設置することになりました。

 

  平成28年1月の議会での決定後から、舟入市民病院では過去に余り経験のない障害児の受け入れのための「院内連携会議」を立ち上げて、医師、看護師だけではなく理学療法士、保育士など多職種での協議、研修を重ねました。さらに、すでにレスパイトを行っている広島西医療センターと、呉市の「ときわ呉」への見学も行うなどして運営体制を整え、平成28年8月にベッド2床で受け入れを開始しました。

  今年11月までに、26名の方に延べ434日ほど利用していただき、登録者は50名になりました。これまで特にトラブルがなく、ご家族も喜んでおられる様子をみて職員はホットするとともに、やりがいを感じています。病院ならではの安心感を提供し、病院だからできないということがないよう、職員一同心配りをしています。